FORTUNE-TELLERへの遠い道

易経と九星気学を中心に勉強中

九星と年盤・月盤

九星気学と暦は大変密接に関わっています。九星が春分の日を境に1年毎に動くことはすでに述べましたが、九星は月ごとにも動きます。更には日ごとにも、またもっと小さな単位で時間、分ごとにも九星は動くのです。

九星が載っている市販の暦が手持ちにあれば御覧ください。(もしかすると流派によって少し違うかもしれませんが)

 

例えば令和2年7月26日を見てみますと、私の手元の暦では

令和2年(2020年)は七赤金星
令和2年7月(小暑(7月7日)から立秋の前日(8月6日)まで)は三碧木星です。

十二支と異なり、九星は9ヶ月で一巡するため、月盤は毎年同じにはなりません。

 さらに日の九星をみると、令和2年7月26日は三碧木星となっています。

翌日の7月27日は二黒土星、7月28日は一白水星、・・・以後1日毎にひとつずつ九星が動きます。

ただし、日の九星はある日を境に逆に数字が増えていく場合があるのですが、この説明はここでは割愛しましょう。

 

流派によっては運勢を読むのに時・分の九星まで求めるところもあるようですが、私が習っているところでは、基本的にその人の運勢、性格などは年・月までの九星で判断します。

 

さて、今年の七赤金星の年というのは七赤金星が中央に座する年ということで、七赤金星中宮の年という言い方をします。また同様に三碧木星の月というのは三碧木星が月盤の中央に座する月(三碧木星中宮の月)になります。

 

ここで、後天定位盤をもう一度みてみます。

五黄土星中宮に配置されたこの九星の並び方が後天定位と呼ばれるものですが、この数字の並び方は実はタテ・ヨコ・ナナメのどの3つの数字を足しても合計が15になるように配置されています。いわゆる魔法陣と呼ばれる配置です。この配置を基本として、1年ごと、1月ごと、1日ごとに星が順番に移動していきます。

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年盤では星が減っていきますので、今年が七赤金星ですから、昨年は八白土星中宮の年、来年は六白金星の年になります。月盤も同様、今月が三碧木星の月なら、来月は二黒土星の月になります。

 それぞれの宮に座する九星は翌年になりますと、1は2の位置、2は3の位置、3は4の位置、・・・8は9の位置、そして9は1の位置に動きます。

 この動きを一筆書きとして書くと下図になります。少しごちゃごちゃしていますが、九星気学ではこの動きしかなく、順番が飛んだり入れ替わったりするようなことはありません。

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複雑なようですが、必ず9つの星は順に動きますので、配置のパターンは全部で9種類しかありません。後天定位の配置さえ覚えておけば、あとは順番にずらしていくだけです。

 

よって、令和2年、七赤金星中宮の年の年盤は以下のようになります。

令和2年(2020年)年盤

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ご参考までに来年2021年(六白金星中宮の年)の年盤も示します。

前年中宮にいた7(七赤金星)は8(八白土星)がいた位置に移動し、中宮には6(六白金星)が入りました。そして6がいた位置に5が移って、というようにひとつづつずれているのがわかると思います。

令和3年(2021年)年盤

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月盤も同様です。令和2年7月の月盤は以下です。

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このように九星気学では星が回っていくことで、その時々での自分の運勢の動きを知るとともに積極的に開運を目指した行動を起こすことができます。

九星気学のダイナミックなところです。