FORTUNE-TELLERへの遠い道

易経と九星気学を中心に勉強中

干支について(1)

1.十二支

九星気学では1年は立春から始まることは既に述べました。

また来年1年の動向を占うには冬至に行うなど、九星気学と暦は密接に関係があります。

 

ここでは日本でポピュラーに使われている暦の中でもっとも私たちに馴染みが深い

干支(えと、かんし)について整理してみましょう。

 

私たちは時々「あなたの[えと]は?」「私は未年(ひつじどし)生まれです」などといった会話をしますが、本来は「干支」と書いて「えと」と読みます。つまり十二支だけでは「えと」ではないのです。

十二支とは別に十干(じっかん)があり、これらを合わせて干支です。この十干も九星気学にとって重要なものですが、それは後の機会に記します。

 

さきほどの(ひつじどし)というのがこの十二支のことです。

それでは十二支を並べてみます。

 

子(訓読み=ね、音読み=し、以下同様)・丑(うし、ちゅう)・寅(とら、いん)・卯(う、ぼう)・辰(たつ、しん)・巳(み、し)・午(うま、ご)・未(ひつじ、び)・申(さる、しん)・酉(とり、ゆう)・戌(いぬ、じゅつ)・亥(い、がい)

が十二支です。

 

昔誰かがこの十二支を分かりやすいように動物と関連づけしました。

それがカッコ内の訓読みです。(辰(たつ)だけは架空の動物ですが)

おもしろいですね、動物と関連づけられたことで大変イメージしやすくなりました。

 

この十二という数は暦や時刻と相性がよいので、1年の12ヶ月並びに1日の24時間と関連づけて使われています。

例えば、24時間を2時間ごと区切ると12の区分ができ、これを十二支で割り当てます。すなわち、23時から午前1時を子の刻、1時から3時を丑の刻、・・・ということになります。 

この区分を24時間に当てはめるとちょうど昼12時を挟んだ時間帯が午の刻になりますので、12時を「正午」、午の刻より前を午前、後ろを午後というのです。

また、十二支は方角にも当てはめられており、以下に十二支と時刻、月、方角との対応をまとめてみました。

     時刻     月    方角

子 23時〜 1時  12月   北
丑  1時〜 3時   1月   東北
寅  3時〜 5時   2月   東北
卯  5時〜 7時   3月   東
辰  7時〜 9時   4月   東南
巳  9時〜11時   5月   東南
午 11時〜13時   6月   南
未 13時〜15時   7月   西南
申 15時〜17時   8月   西南
酉 17時〜19時   9月   西
戌 19時〜21時  10月   西北
亥 21時〜23時  11月   西北

注)子を11月、丑を12月とする流派もあります。

 

方位についての詳細は別の機会に譲りますが、九星気学での方位は東西南北の方向が狭く、東北、東南、西北、西南の方向は幅広になっていますので、上記のように例えば丑寅は北北東、東北東などの細かい区分はせず、どちらも東北になります。

図に示すと分かりやすいのですが、図まで描けませんでしたので今日はここまで。