干支について(2)
今日は十干について解説します。
十干とは
甲(こう、きのえ)、乙(おつ、きのと)
丙(へい、ひのえ)、丁(てい、ひのと)
戊(ぼ、つちのえ)、己(き、つちのと)
庚(こう、かのえ)、辛(しん、かのと)
壬(じん、みずのえ)、癸(き、みずのと)
の10の要素のことを言います。
甲乙丙は今でも契約書などに使われますね。音読みに注目してみると甲乙はそれぞれきのえ、きのとと読みます。
これは五行でいえば木の兄(え)、木の弟(と)のことです。同様にひのえ、ひのとは火の兄、火の弟です。このように甲(きのえ)から癸(みずのと)まで五行の木火土金水の順になっています。
十干と十二支を組み合わせてその年を表現することはよくあります。例えば、日本史の授業で「壬申(じんしん)の乱」というのを聞いたことがあると思いますが、これは壬申(みずのえさる)の年に起こった事件という意味です。
また、高校野球の聖地、甲子園は甲子(きのえね)の年に完成したのでそう名付けられました。
ところで、十二支と十干は甲子(きのえね)から始まって、癸亥(みずのとい)までの全部で60種類の組み合わせになります。自分の生まれた干支と同じ干支の人は自分より60歳も年齢が離れていることになります。
このように60年経つと干支の暦が一周し、もとに還ることから60歳を還暦といってお祝いするのです。