2月の終わりにロシアがウクライナへ侵攻を始めてからもうすぐ2か月になりますが、今のところ停戦に向かっているとは言えません。
そこでこの戦争(ロシア側の言い方では軍事作戦)は今後どうなるのかを、侵攻を始めたのがロシアなので、ロシア側の立場で占筮してみます。
今回は中筮法で卦を立てたところ、結果は、火沢睽(かたくけい)、変爻は2爻とでました。
卦辞は「睽は小事に吉。」とありますが、このウクライナ侵攻が小事のはずはなく、ロシアにとってこの軍事作戦は吉にはなりません。
睽は相手と反目している状態で、思い通りにはいかない時です。外卦の離(火)は上り、内卦の兌(沢)は下るので外と内が反目しているということは、ウクライナだけでなく周辺の国々とも反目していると読めます。
また外と内をロシアの建前と本音とみると、ロシア国内においても決して気持ちは一枚岩にはなっていないということです。
ではいつまで続くのでしょうか。
変爻は2爻で、之卦(変爻の陰陽を変じて得られる卦)は火雷噬嗑(からいぜいごう)です。
卦辞 噬嗑は亨(とお)る。獄を持ちうるに利(よ)ろし。
この卦は口の中に物を入れて嚙み砕こうとしている形です。獄=刑罰を用いることで、やがては収束にむかうことでしょう。
ロシアがさらに武力を用いて強引にかみ砕くか、または逆にロシアに対して刑罰を用いるとみると、ロシアと反目する国々が刑罰すなわち何らかの対抗措置をロシアに課すことで事態が収束に向かう可能性もあります。
ただし、まだ2か月以上はかかるでしょう。