１０月３１日に投開票される衆院選２０２１について、その動向を占ってみたいと思います。
まずは（１）自民党が過半数を獲得できるか、そして（２)野党第１党である立憲民主党が善戦できるかという２つの占的についてそれぞれに立卦しました。
本当ならすべての政党について占ったほうがよいのでしょうが、私の能力と時間の制約からこの２政党に絞りました。
さて卦を立てた結果ですが、
（１）自民党が過半数を獲得できるか
得られた卦は澤山咸(たくざんかん）の６爻（こう）でした。
卦辞 咸は亨（とお）る。貞に利あり。女を取るに吉。
爻辞 其（そ）の輔頬舌（ほきょうぜつ）に咸ず
咸は感で、感応するということですが、輔頬舌は頬骨、頬、舌のことなので、すなわち口先に感じるということです。
有権者は候補者が主張する言葉を聞いて投票するわけですが、そこには口先で立派なことを言うだけでなく、誠意が必要です。内実が伴わないことがわかればやがて支持者は離れていくでしょう。
岸田政権の誕生では「変える」ことがキーワードのような印象を受けましたが蓋を開けてみれば安倍さんや麻生さんに配慮したような感じになっており、あまり大変革の感じであないようです。爻辞はこのことを示しているのかもしれません。
私の占断としては、自民党単独で過半数を獲得することは少し厳しそうです。
次に（２）野党第１党である立憲民主党が善戦できるか
「善戦できるか」とはなんという言い方か！と憤慨される方がおられるかもしれません。また、議席がいくつ取れたら善戦といえるのか、などツッコミどころはありますが、議席数が現状並みだとさすがに善戦とはいえないでしょうから、ざっくりと現状の議席数を１割程度以上上回れば善戦という程度で考えることにします。
こちらの卦は火澤睽（かたくけい）、５爻
卦辞 睽は小事に吉。
爻辞 悔い亡ぶ。その宗、膚（はだえ）を噬(か）む。往けば何の咎（とが）あらん。
睽はそむくで、相手と反目しあうという卦です。野党なので自民党とは反目するのは当然ですが、国民と反目するような政治になってはいけません。
ここで５爻の爻辞から膚、すなわり柔らかい肉を噬んで嚙み切るように党としてしっかりポリシーを国民に周知できれば後悔も亡くなる、進んでもよいと読めます。
ここでは立憲民主党は善戦すると判断しました。ただし、卦辞は小事に吉とありますので、大勝にはならないでしょう。
私たち国民はしっかり自分で考えて投票することが大事です。
さて、結果や如何に？
